診療について Medical Guide

  • HOME>
  • 診療について

診療内容

耳の症状・病気について

  • 耳の痛み

    急性中耳炎や外耳道炎(耳かきのしすぎが原因)などでおこります。いずれも耳の炎症が原因です。その他、帯状疱疹や肩こりでも痛みがおこりえます。また、扁桃炎などの喉の炎症に伴い耳痛がおこる場合もあります。

  • 耳のつまり

    耳垢がたまっていたり、中耳炎の症状としておこります。突発性難聴やメニエール病等の内耳疾患でもおこりえます。
    鼻炎や肩こり等、耳疾患と直接関係がない場合でもおこることがあります。

  • 耳の症状・病気について
    めまい

    メニエール病や突発性難聴でおこる末梢性のめまい、脳梗塞や脳出血などに伴っておこる中枢性のめまいがあります。
    当院では主に末梢性めまいの検査・治療を行っています。
    めまい診療では診断が困難な場合も少なくありません。
    詳細な検査を行うことで正確な診断や治療ができればと考えています。
    【めまい診療の流れ】
    問診→診察→赤外線CCDカメラによる眼振の観察→聴力検査、重心動揺検査→診察

  • めまい、吐き気
    難聴

    難聴には伝音難聴と感音難聴の2つの難聴があります。伝音難聴は、中耳炎や耳垢栓塞に続いておこる難聴です。外耳や中耳に原因がある難聴で、原因疾患の治療により改善することが大半です。
    対して感音難聴は内耳や聴神経の異常が原因でおこる難聴で、先天性難聴と後天性難聴に分類されます。
    先天性難聴は出生時よりおこる難聴で、放置すると言葉の遅れに繋がるため、生まれてから早期の治療が必要です。
    後天性難聴は加齢や突発性難聴、メニエール病などでおこります。

  • 耳鳴り

    神経性難聴、メニエール病、中耳炎などの症状としておこります。改善が困難なこともありますが、原因疾患の治療や難聴の治療(補聴器装着など)を行うことで改善する場合もあります。お困りの方、是非一度受診してみてください。

補聴器について

難聴の中でも、特に加齢による感音難聴は改善が難しい病気です。しかし、適切な補聴器装着で生活の質が著しく向上することが多々あります。また、適切な補聴器装着により耳鳴りの改善につながる例も認めます。
当院では補聴器をフィッティングする補聴器外来を行っています。
「歳のせいだからしょうがない」と難聴をあきらめないでください。一度、お気軽にご相談ください。

鼻の症状・病気について

鼻の症状・病気について
  • 鼻水

    鼻水の性状により病気が異なります。膿性(黄色)の場合、副鼻腔炎(慢性・急性)や急性鼻炎の後期、慢性鼻炎でみられ、水様性(透明)の場合はアレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎、急性鼻炎の前期(風邪など)などでみられます。鼻内の内視鏡検査やレントゲン撮影を行うことにより診断いたします。

  • 鼻づまり

    鼻づまりをきたす代表的な疾患としては、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症や肥厚性鼻炎があげられます。これも内視鏡による鼻内の観察やレントゲン撮影を行うことで診断可能です。このような症状がある方はご相談ください。

  • 臭いがしない

    臭いが届かない場合と臭いを感じない場合があります。鼻閉が原因で臭いが届かない場合は原因の除去を行います。(副鼻腔炎が原因の場合は副鼻腔炎の治療など)対してにおいを感じない場合は点鼻薬や内服薬で治療を行います。
    当院では内視鏡検査などの形態的検査に加え静脈注射による嗅覚検査を行っています。
    発症から治療開始までの時間も大切ですので、臭いがしないと感じる場合は早めに受診してください。

  • 鼻血が出る

    原因としてお薬の内服(血液さらさらの薬)や内科的な病気、腫瘍(癌やリンパ腫、出血性ポリープ)や鼻粘膜自体からの出血などが考えられます。
    当院の治療は従来からのガーゼ挿入や内服治療に加え、電気のメスを用い鼻粘膜の焼灼を行っています。出血を繰り返す方やなかなか出血がとまらない方はご相談ください。

  • アレルギー性鼻炎

    アレルギー性鼻炎は鼻汁(透明)、鼻閉、くしゃみを3主徴とする病気です。他に眼のかゆみがおこることもあります。機序としては鼻粘膜でおこるI型の即時型アレルギー反応です。鼻の粘膜に花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)が付着してしまうことにより、鼻粘膜の過剰な反応を引き起こします。これが鼻汁や鼻閉、くしゃみなどの症状となってしまいます。セルフケアとしてアレルゲンを避けることが重要です。マスクやメガネの装着はアレルゲンの回避につながります。
    薬物治療としましては、抗ヒスタミン薬などの内服、点鼻薬や点眼薬の外用を行います。ドラッグストアなどで手軽に入手可能なOTC医薬品もありますが、医療機関での内服薬や外用薬は種類や効果も豊富です。
    アレルギー性鼻炎に対しての薬物治療は医療機関での治療をお勧めします。また、最近の新しい治療としては、スギアレルギー、ダニアレルギーに対し舌下免疫療法を行っています。

  • 慢性副鼻腔炎

    慢性副鼻腔炎は副鼻腔に膿がたまる病気です。症状としては膿性鼻汁のほかに頭痛や頬の鈍痛、鼻閉などの症状がおこります。進行すると鼻ポリープと呼ばれる粘膜の腫れが生じ、鼻閉の原因となります。
    治療はまず抗菌薬の内服治療を2~3か月行い、無効の場合は手術をお勧めする場合があります。膿性鼻汁が出る場合は一度検査を受けていただくことをお勧めします。

舌下免疫療法とは

これまでは皮下にアレルゲンとなる物質を少しずつ注射する治療が行われていましたが、2014年にスギ花粉症、2015年にダニアレルギーに対する舌下免疫療法が開始されました。副反応のリスクが皮下投与に比べて少ないこと、自宅での服用が可能であることなどのメリットがあります。ただし、2年以上長期にわたる治療が必要で、根気強く治療を行うことが大切です。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

口の中・喉の症状・病気について

口の中・喉の症状・病気について
  • 喉が痛い

    代表的な病気として、扁桃炎や咽頭炎などの急性炎症があります。炎症の程度により、高熱が出たり食事が食べづらくなったりし、場合によっては入院加療が必要になることもあります。また、持続する場合は悪性腫瘍(いわゆる癌)との鑑別が必要になりますので喉の痛みを感じた際は早めに受診してください。

  • 喉の違和感

    喉の違和感は副鼻腔炎による後鼻漏、唾液の分泌不足、逆流性食道炎、炎症や腫瘍などでおこることがあります。
    精神的なストレスで喉の違和感を生じることもあり、喉の検査をしても異常がみつからない場合を、咽喉頭異常感症といいます。咽喉頭異常感症には漢方薬が効果を示すこともあります。

  • 舌の痛みや違和感

    口内炎や舌炎などの炎症が多いと考えられますが、最も大事なことは、舌癌や口腔癌などの悪性腫瘍との鑑別です。CT、MRIなどの画像検査、細胞の検査が必要です。CTやMRIは造影剤を用いた検査が必要であるため、中津市民病院に依頼し検査を行っています。細胞の検査は可能な限り当院で行っています。
    舌に診察上の異常が無い場合は、舌痛症と呼ばれる病気の場合があります。これは更年期の女性に多く、亜鉛の不足や、歯科金属アレルギー、自律神経の異常が原因として考えられています。
    舌痛症の内服治療としては、亜鉛製剤、歯科治療、場合によっては抗うつ剤の内服を行います。また、病状を説明し処置のみで経過観察を行う場合もあります。  

  • 声嗄れがする

    喉にある声帯という筋肉のひだを振るわせることにより声を出しています。この声帯に異常がある場合、声嗄れにつながります。
    炎症や腫瘍(喉頭癌など)、ポリープや結節といった病気のほかに加齢も声嗄れの原因となります。内視鏡を使用しなければなかなか観察が難しい部位ですので、声嗄れが心配な方は是非一度ご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群

いびきや睡眠時の無呼吸を訴え、受診される方もたくさんいらっしゃいます。受診時はいびきや無呼吸の程度がわかりづらいので、当院では検査として、簡易ポリソムノグラフィー検査を行っています。この検査はご自宅で指や鼻の下にセンサーを付け、いびき、無呼吸の状態や血液中の酸素飽和度を測定します。
この検査で睡眠時無呼吸症候群と診断した場合は、保険診療でのCPAP療法を行うことが可能です。簡易検査の結果によっては、より詳しい検査が必要であるため、終夜ポリソムノグラフィーを行っている施設に紹介することもあります。
また、扁桃肥大や鼻中隔彎曲症などの形態学的異常が無呼吸の原因になっている場合は手術をお勧めしています。

首の症状・病気について

首の症状・病気について
  • くびの痛み

    くびには甲状腺や唾液腺、リンパ節などがあります。痛みをおこす病気として代表的なものは炎症です。炎症の場合は一般的に圧痛(抑えたら痛みがあること)を認めます。他にも亜急性甲状腺炎や唾石症、組織球性リンパ節炎など様々な病気があります。また、肩こりでもくびの痛みはあらわれます。マッサージや内服で改善することもありますが、改善しない場合は整形外科受診をお勧めしています。  

  • くびの腫れ

    甲状腺、唾液腺、リンパ節の腫れなどがあります。それぞれ、炎症や腫瘍(良性・悪性)で腫れることが多いです。
    その他、甲状腺の腫れではバセドウ病(甲状腺機能が亢進する病気)や慢性甲状腺炎(甲状腺機能が低下する病気)、唾液腺の腫れでは唾石症(唾液腺に石がつまる)、リンパ節の腫れでは結核や自己免疫疾患などが考えられます。  

頭頸部癌について

耳鼻咽喉科に癌なんてあるのですか?と、よく言われました。頻度は稀ですが、ございます。
耳鼻咽喉科領域の癌を頭頸部癌といい、喉頭癌、咽頭癌、舌癌を含む口腔癌、鼻副鼻腔癌や甲状腺癌などが頭頸部癌に含まれます。頭頸部癌は進行すると犠牲にする機能が大きくなるため、早期発見が重要になります。
当院では内視鏡のnarrow band imaging(NBI=狭帯域光観察)という機能を用い早期発見に努めています。また、可能な範囲ではありますが、細胞診や組織生検を行い悪性腫瘍の診断を行っています。
頭頸部癌は進行すると犠牲になることも多い病気です。
長い喫煙歴や飲酒歴がある方、気になる症状がある方、一度受診をお勧めいたします。