発熱外来について Outpatient

発熱外来について

当院は大分県より新型コロナウイルス感染症に対する診療・検査医療機関に指定されており、開院日は発熱外来を行っています。年齢制限は特にありません。乳幼児の方も受診、検査は可能です。



発熱外来の流れ

STEP
1

予約

時間帯指定などは行っておらず、予約は通常のネット予約から行って下さい。予約なしの方も診察可能です。
STEP
2

受付

来院時に入口でスタッフがお話を伺います。一旦、お車(または待機所)で待機していただき、順番になりましたら電話をいたします。
STEP
3

診察

院内の別室で診察となり、コロナウイルス、インフルエンザウイルスなどの検査を行い終了となります。また、乳幼児の方はアデノウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスの検査を追加いたします。
STEP
4

処方薬の受取り

お薬はスタッフがお車までお持ちします。(病状によります。)

短時間で診断:新型コロナウイルスの検査について

ID-NOW

当院では、新型コロナウイルスの検査としてID-NOW™(等温核酸増幅法)、 抗原検査の2種が可能です。
等温核酸増幅法としてアメリカのアボット社製ID-NOW™を導入し、遺伝子検査による新型コロナウイルス感染症の検査を行っています。
鼻腔より検体採取し、5~13分の短時間で結果が分かります。PCR検査と同等の検査結果が得られる正確性から、2020年10月に厚生労働省の承認を得た最新の検査機器です。
※ID-NOWの試薬は限られた数量しか入荷できませんので、検査数に限りがあります。そのため、患者さんによる検査の指定は原則行っていませんのでご了承下さい。

ID-NOW
抗原検査

鼻の奥に綿棒を入れ、ウイルスの有無をキットで判定します。従来より行われているインフルエンザの検査と同様です。1~5分ほどで結果が判明します。PCRよりはやや感度が劣ります。

PCR検査(唾液)

唾液を採取しPCR検査で新型コロナウイルス遺伝子を検出します。外部の検査機関に委託するため、結果は通常翌日にお電話でお知らせします。(現在、当院では行っていません。)


それぞれの検査法の違い

PCR検査 ID-NOW™ 抗原検査
検査方法 核酸検出 
RT-PCR法
核酸検出 
NEAR法
抗原検査
検査時間 翌日以降 13分 15分
検査精度 高い 高い 核酸検出法には劣る

新型コロナウイルスの治療薬について

基本的には対症療法です。解熱鎮痛剤、去痰剤、咳止めによる対症療法を行います。
症例により抗ウイルス薬投与を行っています。(当院はラゲブリオ、ゾコーバ、パキロビット投与認可機関です。)



ラゲブリオ(モルヌピラビル)
  • 対象:18歳以上で重症化リスク因子を要する方が投与対象です。
    具体的には61歳以上の方、糖尿病や高血圧などの合併症を有する方、肥満(BMI30kg/m2以上)の方などが対象となります。なお、妊娠中、授乳中の方には投与できません。
  • 効果:入院リスクを30%減少させる。
  • この薬剤の良い点:併用禁忌薬が少なく、使いやすい。
  • この薬剤の悪い点:重症化リスクを有する患者さんにしか使用できない。催奇形性の可能性がある。
→ 患者さん・患者さんのご家族の方へ
ゾコーバ(エンシトレルビルフマル酸)
  • 対象:12歳以上の小児及び成人です。
    重症化リスク因子のない軽症から中等症の患者さんで、高熱・強い咳症状・強い咽頭痛などの臨床症状を考慮した上で投与される薬剤です。
  • 効果:症状消失を24時間短縮(7日前後)する。ただし、重症化抑制効果を裏付けるデータは得られていない。
  • この薬剤の良い点:軽症の患者さんから使用可能である。併用禁忌薬が少ない。
  • この薬剤の悪い点:効果がどれくらいあるか不明である。催奇形性の可能性がある。
→ 患者さん・患者さんのご家族の方へ
パキロビッド(ニルマトレルビル/リトナビル)
  • 対象:12歳以上で妊娠している可能性がなく、重症化リスクを有する方が対象です。
    ただ、併用禁忌薬や併用注意薬が多数あり、実際は合併症がない患者さんが主な対象となります。
    重症化リスクを有し合併症がない患者さんとなれば少数になりますので、実際の使用はかなり限定的になります。
  • 効果:重症化リスクを89%減少させる。
  • この薬剤の良い点:効果が高い。
  • この薬剤の悪い点:重症化リスクを有する患者さんにしか使用できないうえに併用禁忌薬が非常に多い。(実際、適応になる患者は非常に少ない)催奇形性の可能性がある。
→ 患者さん・患者さんのご家族の方へ